はじめに
今回とりあげる一般社団法人日本抜毛症改善協会さん(以下、協会)のHPはこちらです。
今回のテーマは、現在進行形で受けている抜毛改善プログラムについての概要編となります。
また、この記事はPR記事ではありません。
この記事を書いている2023年5月現在、精神科や心療内科以外で抜毛症を専門に直す、ということで検索をかけると出てくる取り組みはおそらくこちらだけなのではないでしょうか。
このプログラムの実際の内容や一個人として受けて感じたことについて、今回から数回書いていこうと思います。
ご興味のある方はどうぞお付き合いくださいね。
協会について
公式HPの内容にはなりますが、もともと美容師でいらっしゃる理事長の方が2001年に抜毛症の存在を知ったことが2006年からの活動の契機となったようです。
協会として行っていることとしては以下のようなものが挙げられるようです。いろいろやられています。
- 抜毛症当事者の治療コンサル
- および、提携美容院でのヘアカット
- 治療された当事者事例をyoutubeにアップ
- 提携する理美容師の教育事業
- 「抜毛症改善カウンセラー」という名称のようです
- 抜毛症当事者やその家族へのカウンセリング
- メルマガ配信
- 他企業と合同での抜毛症関連の製品の企画・開発
- 抜毛症に関する統計調査
- 直近では2022年6月のもの
これら全てのサービスを利用したわけではありませんが、実際にお世話になっているカウンセラーさんにお話を聞く限りでは「マイナーな症状ではあるがお客さんも提携理美容師も両方増えてきている」とのことです。
知名度が上がるだけ協会のことを知り、プログラムを受けてみようという人も増えてくるのではないかな、と思っています。
プログラムについて
さて、上記で挙げた協会の活動ですが、実際に当事者がサービスをうけるとなるとやはりメインとしては「抜毛改善プログラム」なのではないかと思います。
協会としても一番収益になるところですし、youtubeの改善事例というのも、つまりまだプログラムを受けていない当事者もしくはその親御さんなどに「だからうちのプログラムを受けて抜毛症を治そう!」という広報になっているという訳です。
プログラムのざっくりとした内容としては、
初回カウンセリング→以降続けるか選択の後、
2回目以降は先月いっぱいの様子を話したり、実際に髪の施術をしてもらったりする、という感じです。
抜毛症のことを知っている理美容師相手のため、不自然に髪が生えていない箇所に対して心無い言葉を言われるといった心配はさすがに無いでしょう。
美容院行くのって抜毛無くてもフツーにオシャレで怖いって人もいるくらいですもんね。ましてや自分の髪がうしろめたい(全方向に失礼)身分だったりすると、もう恐怖でしかないのです。
また、特に抜毛症ではない一般のお客さんも当然お店には来ます。
プログラムを受ける人は個室や保健室にあるようなカーテンの仕切りの中に通されるようになっています。
カウンセリングを受けるまでの流れはサイトを見るのが一番でしょう。
以降は、実際に受けた流れを記載していきます。
初回まで
まず、予約を入れます。上記の「サイト」のリンク先に予約フォームがあるので、個人情報や現在の抜毛症の状態などを記載していきます。
初回16,500円(2023年5月現在)のカウンセリングではフォームに記載した内容を始めとする自己紹介やカウンセリングの内容やカウンセリングで用いる考え方や言葉の説明など大まかな流れを聞きます。
また、「プログラムはあなたに効果を与えうるか」ということで、現状の趣味や気晴らしの有無についても聞かれたりした記憶があります。
あまりにも精神的に重篤で、もう生きる希望なんてない・・・みたいな抜毛症以前に精神科や心療内科などお医者様にかかった方がという方も中にはいらっしゃるから、ということでした。
初回は大体2時間ほどで終わり、次回以降もプログラムを受けるという人は次回までに残りのカウンセリング代138,000円(2023年6月現在)を協会の口座に振り込むようにと連絡が来ます。
正直、初回の16,500円の段階で決して安くない出費です。
この段階で残りを一括で払う必要があるため、特に大人の場合ある意味「当事者」である意識が一番強くなるタイミングとも言えます。
プログラムの前提
プログラムは大前提、髪のプロであるベテラン理美容師が+αで抜毛症の教育を受け、協会の作ったカウンセリングをできるようにするというスタンス。
申し込むと大体月に一回提携美容院に行くことになります。
なお、施術を受けられる美容院はどうしても大都市に偏ります。これは仕方ないことでもあるのですが、私の担当をしてくださっている美容師さんも、遠い人だと飛行機で東京の提携美容院に来る方もいるとお話ししていました。
プログラムは原則美容院で行うため、実際に頭皮の様子を見たりヘアカットもします。理美容師という仕事の性質上、やはり対面で美容院に足を運べる人に分のあるものではあるようです。
また、プログラムは1年とされており、一応前半を「抜毛行為をしなくなるようにする機関」後半を「抜毛が再発しないよう見守る期間」としているようです。
ただ、ここに関しては個人差も大きいでしょうし、協会としても絶対に半年!という感じではなさそうでした。
1回のプログラムの内容
カウンセリング+髪への施術で1回1時間強くらいです。
カット代はプログラムの代金に含まれているのでいつでもお願いできますが、パーマやカラーをすると追加料金・時間が発生します。
- カウンセリング
- 一か月分、その日に抜いた紙の本数とその日の気分を記載するカレンダーのような紙を書いて提出
- その内容をもとに一か月の生活や抜毛の様子を話す
- テーピングや別料金で使える抜毛防止グッズを使っている場合、その所感を聞く
- カウンセラーが協会に提出するアンケートのようなものを記載
- その月の抜毛への機運や気晴らしの詳細などを記載
- プログラム受講者の情報をPCで一元管理できるということから「クラウド型カウンセリングシステム」と表現されている
- 髪への施術
- いわゆる美容院でやってもらえるカットやシャンプー、トリートメント、ヘアオイルを塗ってもらうという一連の施術をしてもらえます。
- 「施術者が抜毛について知っており、無知故に何かを言われることはない」という安心感は個人的にはかなり大きいです。特に初期はそれを強く感じました
おわりに
以上、プログラムの概要について記載していきました。
HPをご覧になって、プログラムを検討していた折にこの記事に出会った方がもしいらしたら非常に嬉しいところです。
私はともかく、実際に受ける方にもそうでない方にも、少しでも情報になればよいなと思っております。
次回の記事の内容は「実際にプログラムを受けた所感」になります。
実は私、ここまでプログラムについて書いておきながらではあるのですが、完全にプログラムの言う通り!というスタンスでは受けていたわけではありませんでした・・・笑
肌感としてプログラムの解釈や進め方になかなか腑に落ちないことやモヤモヤすることもしばしばで、なんならかなり自己流の進め方や解釈をする中で担当カウンセラーさんになんとかご理解いただくということも少なからずありました。本当に我の強い客です。
ただ、プログラムを通じて日常生活で無きものとされがちな抜毛症について話したり考える場を得られたことや、自分の血の通った抜毛症への解釈を現在進行形で作るきっかけなど様々なものが得られたのは間違いありません。
そうした内容がこのブログに書いているような内容にもつながりましたし、それ以外の普段の暮らし方にも前向きな影響をもたらすことにもつながりました。
実際、結果的に髪を抜く量は直近かなり減ってきました。
そのような、プログラムの中で考えたことを次回以降お話させていただければなと思っています。
では、ここまで読んでいただきありがとうございました!