そもそもなんで髪なんて抜くの?リラックス編

抜毛症

「そもそもなんで髪なんて抜くのか」

そんな疑問に対し、今回フォーカスするのはリラックスです。

正直私の中でも答えのない内容です

私はこの「そもそもなんで髪なんて抜くの?」シリーズの記事で繰り返し抜毛は当事者にとって癒しであるという旨の主張を行ってきました。

正直、リラックスしている時の抜毛って癒しなんだろうか?と疑問に思いながら書いているこの記事の内容は「仮説を述べる」に留まっています。
体感としては確実にあるけど、一体なんでなんだろう・・・?そんな、自分自身でも答えが無いというスタンスで書くものになります。

また、私の自分自身に対しての見解はあくまで私の主観どまりで、確定診断やお医者様の判断というものではありません。

上記を踏まえたうえで、以下の内容にお付き合いいただけますと嬉しいです。

リラックスしている時の抜毛について

一当事者として、髪を抜く時の感情には数種類あるかと思っています。
それはこれまで記事にしてきたような不安感やストレス、頭のこんがらがりといった内容であることもあるでしょうし、私の中には無いものもあるかもしれません。

その中で、明確な理由がないものとして「リラックスしている時」というものがあります。

え?ストレスで髪に手が行くんじゃないのか、と思われるのではないでしょうか。それはその通り。でも、それとこれとは違うのです(ややこしい)

個人的な特徴としては以下のような要素があると思っています。

  • 特にすることもなく、ボヤーッとしているときに出てくる
  • 無意識に1,2本スッと抜いてからあ、と気づく
    • ストレス不安由来のものとはここが違う

以降はこのリラックス時の抜毛の原因となるものについて私が考えた仮説です。

仮説1.もっとリラックスしたい

「不安編」の最後の方に少し言及しているのですが、私は抜毛症の当事者になる人というのは生来集中や安心感を得るのにすこし工夫を要するタイプの頭の方が多いのではないか?と思っています。

実際、『リストカット―自傷行為をのりこえる』(著:林直樹)を始めとする多くの書籍やHPで、自律神経である交感神経と副交感神経の乱れについて言及をされています。

以下はChatGPTに「自律神経と自傷行為の関係はなにか」と聞いた回答です。一般的に言われている、というベースですが、参考までに記載します。

自傷行為と自律神経の関係については、まだ完全に解明されているわけではありませんが、いくつかの研究があります。
自傷行為をする人々の自律神経機能についての研究では、交感神経と副交感神経のバランスが崩れていることが示されています。特に、自傷行為をする人々は、交感神経が優位な状態にあり、ストレス反応が過剰に出る傾向があります。また、副交感神経の活動が低下していることも報告されています。
一方、自傷行為をすることによって、痛覚刺激を受けることで、体が鎮痛作用を起こし、副交感神経の活動が高まることが示唆されています。しかし、この反応は一時的であり、長期的には自律神経のバランスを悪化させることが報告されています。
また、セロトニンと自傷行為の関係も注目されています。セロトニンは、感情の調整やストレスへの対処などに関わる神経伝達物質であり、不足するとうつ病や不安症などの精神障害を引き起こすことが知られています。自傷行為をする人々は、セロトニンの代謝が異常であることが報告されています。
以上のように、自傷行為と自律神経の関係は複雑であり、今後の研究が求められています。

上記でも「セロトニンの代謝が異常」という表現をされていますが、リラックスモードにふれている状態で更なるリラックスを求めるような動きが脳内であるのかも?というのが一つ目の仮説です。

仮説2.多動傾向由来。刺激を欲している


これはあくまで私の話になるのですが、私は何か考え事や勉強をする時、しばしば外に歩きに行きます。ずーっとひとところにいると、どこかで集中が切れるタイミングが来るのです。
受験生の時も、学校の自習室→学校の図書館→近所のマックといった移動を一日の間に行ったりしていたものです。

このような移動がもたらすようなほどよい緊張感が得られない時、刺激を求めて髪に手が行くということもあるのかな、というのが仮説の2つ目です。

ちなみに、いわゆるADHD(詳細はこちらを参照ください)の症状の1つとされる「多動症」と関係があるのかもしれない、と思っています。
私自身は確定診断を受けてはいないので断言はできないのですが、「このような傾向は確かに自分の中にあるな」という気持ちはあります。

いわゆる発達障害の説明ですと「授業中ウロウロしてしまう」「幼少期から落ち着きがない」といった表現をされることが多いものですが、そこまで分かりやすい形でなくても存在はしており、例えば私の場合だと紙の端を折ったりするのは抜毛開始より前からやっていたな~と思っていました。

体の動きと頭の動きが連動しやすい、くらいソフトな表現の方がしっくりくるような方もいらっしゃるのかもしれません。
以上、仮説の2つ目でした。

おわりに

この「リラックス編」は「そもそもなんで髪なんて抜くの?」編のラストです。なぜなら現段階で私が思い当たる感情はこの記事で一通り書いたから。笑

また、リラックス由来の抜毛に関しては感情面で明確な理由はなく、数ある抜毛に繋がる気持ちの中でも一番「なんとなく」という言葉で表現しやすいものではないでしょうか。
そのため、保護者の方の声掛けで止ませるのも比較的有効なんじゃないかなー、と思っています。
このあたりは私に知見が無いので、もし読者の方でご存じの方がいらしたらぜひコメントなどで教えてほしいです。

では、今回もここまで読んでいただきありがとうございました!

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