「面白い」の種類~funnyとinterestingの違い~

お子様について

はじめに

こんばんは!今日の題材は「面白い」の質についてです。

私は界隈の子と接する時、よく「同じ面白いという意味にもfunny型とinteresting型があって、意味が違うんだよ」という話をするのですが、割とどの子からも納得してもらえる一方、これから話題にする点について、いまいち私の思っているニュアンスを伝えきれてないのではないかなー、とも思ってきました。

なまじ当人たちになるほど!と思ってもらえる以上自分の考えをまとめてみたく、題材にしてみました。では、行ってみましょう!

それぞれの説明

まず、funnyとinterestingをそれぞれ辞書で引いてみます。

funny

おかしい、こっけいな、変な、奇妙な、不正な、いんちきな、いかがわしい、気分が悪くて、体の具合が悪くて、ばつが悪くて

weblio英和辞典(https://ejje.weblio.jp/content/funny)

interesting

興味を起こさせる、おもしろい

weblio英和辞典(https://ejje.weblio.jp/content/interesting)

日本語では同じように「面白い」と訳されるこの2語。しかし、その意味するニュアンスが違うことは説明するまでもないでしょう。funnyはおかしい、軽い、ライトな、その時々で泡のように浮かんでは消えるライトな面白さ。対してinterestingは、1つのものをじいっと見つめ、その構造の美しさや整合性に嘆息したり、英知に思いを馳せる、興味深さという意味での「面白さ」なのです。

私の肌感ですが、イベントなどで出会う脳がデカ目なお子さん達はinterestingを高く評価しがちな傾向にあると思います。

というのも、基本的に「お仲間」に会いたいというマインドでいる子がいざ私など界隈の民と話して「このオトナ、自分の(頭の回転数とニッチさ故に同級生からはいまいちピンと来づらい)興味関心ごとに目を向けてくるぞ」となると、それは基本的に彼ら彼女らにとって希少なことだからなのでしょう。

なかなか他者と共有することもない自分の興味関心ごとに関して話ができたり、特段アカデミックでない話題であっても、界隈特有の周波数で会話が成り立つ心地よさ。

このようなものを感じて彼ら彼女らは「ココ面白いね」とか「年上と話すのは楽しい/楽」といったことを言うのではないでしょうか。

それは、自分の頭がそう回るように作られた通りに動く感覚。凸凹でいうところの凸部分が世界に受け入れられる感覚。これが今回言うところのinterestingの本質なのではないでしょうか、というのが、今回の記事で書きたい要素の1つです。

interesting面白い最大の弱点はコスパの悪さ

しかしです。私が今回言いたいことはもう一つあります。それは、

funnyの面白さは決してinterestingな面白さの下位互換ではない。むしろ人の群れの中で生きる上では同じかそれ以上に大事。方角が違うだけ。

ということであります。もう少し、解説していきますね。

というのも、interesting面白いには重大な弱点があるのです。それは、快楽を覚えるのにかかる脳内コストがデカい、ということ。

考えてもみてください。interesting面白いは、ギフテッドの凸部分、つまり角度によっては「ギフト」にも見えかねない部分を使う処理なのです。なんならこの文脈では脳デカという表現の方がはるかにしっくり来る気がします。脳内でクルクル思考回路が回るんです。

例えば、あるinterestingな蘊蓄を見た時、脳内では「一般的にはaと考えられている事に関し、bというアプローチをとることによってcという解釈が生まれ、それはdという印象を抱かせる」みたいな情報量の回路がコンマ数秒で生まれます。そして、こう思うのです。「ふーん、おもしれー説…」と。

…思考量、多いですよね。糖分も脳内メモリも使います。こんなこと元気な時じゃないとできません。このコスパの悪さがinteresting面白い最大の弱点です。

しかし、funny面白いはこんなコスパの悪い糖分喰らいではありません。その場で起きたしょーもない言葉や出来事に対してハハハと笑うだけ。笑うとリラックスします。場の空気も緩みます。ハッピーなことです。

これは私の話ですが、大学受験生だった夏休み、基本的に日中は勉強しておりその内容について「ふーんおもしれー奴」していた私は、夜には家にあった年季の入ったでんぢゃらすじーさんのコミックを愛読していました。18にもなって何の反動だろうと思っていたのですが、今から思うとあれは日常にfunnyな笑いが足りていなかったんだと思います。

界隈っ子、funnyの面白さも大事だよ!

界隈っ子がfunnyの大切さにピンとこないのは、本人と同学年の子たちの波長が合っていないというケースもあるのかな?と思います。

同級生とのノリにいまいちついていけないが故に、同級生の間でメジャーであろうfunnyな笑いをうっすら見下すことでなんとか自尊心を保っている例も少なくないんじゃないかなー、という話です。

interesting面白いは基本的に大人から受けが良いことも多いので、そのような点からも、もしかすると「自分はあんな理解のできない同級生たちの薄っぺらな笑いになんか同調しないぞ!interesting面白いこそより高尚で質の高い感情なんだ!」みたいな風になっているかもしれない…考えすぎかもしれませんが。。

でも、笑うことって生きていくうえでとっても大切です。理屈っぽい言い方をするとストレスや不安感解消にダイレクトに効くものですし、中島みゆき御大はWithという楽曲で誰だって旅くらい一人でもできるさ でも 一人きり泣けても一人きり笑うことはできないという屈指の名言を残してくれています。(2:11~)

もし無人島に一曲だけ中島みゆきの曲を持っていけるならwithですね

そんな大切な笑いはなんぼあってもいいものです。interestingからはもちろん、ぜひfunnyからも旨味を感じられるようになると、トータルでのQOLがグッと上がるので長い目で見て良き事だと思います。

funny面白いへの感受性は、生まれつき搭載されていなくたって大丈夫です。後付けできます。

うまく言えませんが、interesting面白いが脳みその内側をゴリゴリ動かして得られるようなものであれば、funny面白いは脳みその表面だけを使うようなものです。私であれば踊るさんま御殿の視聴者投稿の部分とか、ザ・世界仰天ニュースのおバカ動画などなのですが、とにかく少しでもなんてしょーもないんだ、なんてくだらないんだと思えるツボを探しましょう。funnyは国境を越え、世界を救います。

おわりに

  • 「面白い」にはfunnyとinterestingの2極がある
  • 頭の回転数が早い民、interestingに価値を見出しがち
  • ↑もハズレではないけど、funnyのが低コストで笑いを摂取できる。笑い is very 大事。

まとめるとこれだけのことを言っていた記事でした。テストに出るのでこれだけ覚えて帰ってください(誰?)(界隈っ子が一番モヤつくやつですね)

では、今回はここまでです。読んでいただきありがとうございました!

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