そもそもなんで髪なんて抜くの?浮かばない初手とWAIS-Ⅳ編

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はじめに

今日のテーマは「頭の渋滞」。専門用語ではありません。
頭でなにかしらグルグルしている何かが、うまいこと行動やアウトプットに繋がりきっていない様子のことです。
脳科学や発達障害の文脈で見かける「脳内多動」とほぼ同じ意味だと思ってください。

今回も、頭の渋滞が起きている時に抜毛行為につながるメカニズムについて、私の肌感ベースでお伝えしていきます。

やることをやる前の準備

課題、仕事、手続きなど、何か期限までにやらなければいけないことってありますよね。

ただ、慣れていないことだと、その前段階として情報収集が必要になります。

これはあくまで私は、という話なのですが、私はいわゆる「納得しないと進めない」と言われるタイプです。ですので、この情報収集には人より時間がかかります。
いわゆる「臨機応変」は大分苦手ですね笑
得意な人はすごいと思います。マジで。

では、そんな私はどうすれば「納得」して「先に進む」ことができるかというと、

  • 自分が取り組む何かの周辺情報を一通り集める
  • 要素の一つ一つをつなげる
  • 少しずつ全体像が見えてくる
  • 実際に着手するそれぞれのステップの必要性が少しずつ見えてくる
  • 実作業ベースのTODOリストができる
    という一通りが完了して初めてアウトプットの入り口に立てます。
    もしくは、調べたり誰かに質問すべきポイントが見えてきます。

しかし、これらの作業は私にとって必要不可欠とはいえ、大分忍耐を要するものです。
自分が担当している業務ではあるけど、現段階では脳内でつながり切っていない、というのは、シンプルにストレスフルな状態だからです。
もっとも、モノの覚え方とは別に完ぺき主義みたいな別の要素も入っているのでしょうけどね。

しかも、周りがもっと早い段階から的確な質問を投げたりしていると、勝手に比べて勝手に「私の進みってやっぱりトロい・・・」なんて感じます。
全体像がわからなくても動ける人という人もいて(というか多分こちらの方が多く)、そういう人は進みが早く見えるのです。

そうやってむやみに周りと比べたり、「動きたいけど何をすればいいのかわからない!」と心が足踏みして思考が空回りしてしまうと、イライラから抜毛に向かってしまいがちです。

WAIS-Ⅳについて


大変だ大変だといいながらも対策の仕方が分かったのは、WAIS-Ⅳを受けたことによるものが大きいです。

私の結果は言語理解が他を置いてけぼりにする形で高いというものだった、という話を以前「社会人編」の自己紹介で書きました。

ここで少しWAIS-Ⅳの話をさせていただきます。

専用のテストを心理士さんなど専門の方のもとで受けるこのWAIS-Ⅳでは、検査の結果が以下の5つの項目で評価されます。

・言語理解(VCI)・・・言語の理解能力や、言語の概念を捉えて言葉を使って推論する力
・知覚推理(PRI)・・・非言語情報をもとに推論する力。新奇な情報に基づいて課題を処理する力
・ワーキングメモリ(WMI)・・・聞いた情報を一時的に保持し、利用する力
・処理速度(PSI)・・・単純な視覚情報を素早く正確に順序良く処理・識別する力

・全検査IQ(FSIQ)・・・上記4つの結果から算出される全体的な知能水準を測る指標(上記4項目のトータルといえます)

と、合計で5項目のIQが出ます。

WAIS-Ⅳの結果から導かれる自己理解


私の場合は考える力(というか馬力?)である言語理解に対して知覚統合やワーキングメモリーが相対的に低い、という結果でした。

つまり、感覚的に入り、処理しようとする情報量(言語理解)に対し、それらを一繋がりの情報として処理したり(知覚推理)、一時的に記憶に留めておく力(ワーキングメモリ)が追いついていないのです。処理速度も追いついていませんが、知覚推理とワーキングメモリーに比べれば少し高いようです。

誤解されがちですが、IQ値というのは馬力のようなもので、得点や偏差値のようにただ高ければ良いという訳では断じてないのです。。

とにかく、自分の頭は無対策だとそもそも渋滞を起こしがちな頭を生来していることがわかったのです。いわゆる凸凹というものですね。

このような頭の作りをしているということがわかり、「情報処理を趣味で発散する」「情報の統合やその場での記憶といった要素を補う動きを別途取る」という対策が初めてとれるようになったのです。
今まではそのストレスの捌け口として抜毛が存在したという風に考えても、納得が行きます。

そして、この「情報のアウトプットを行うようにする」「情報を統合させる」という行為を通じて私にとっての凹の部分を意識しておぎなう事で、ストレスが減らせたという肌感も十分にあります。

最近始めたヨガも良い影響を与えている気もしますが、それはまた別の機会にお話しできれば。

おわりに

「浮かばない初手とWAIS-Ⅳ編」はこれで終わりです。
文中であげた「全体像から理解する」「実際に動く順番に理解する」という理解の仕方はそれぞれ同時処理型・継時処理型と言います。
もしご興味がある方はそちらの言葉でも調べてみてください。

では、今回もここまで読んでいただきありがとうございました!

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